心不全通信 No2 2020年6月号を公開しました。
新型コロナウイルス感染症で、心不全などの病気を持っている方は重症化しやすいとされています。
心不全とはどのような病気なのでしょうか?
心不全をよく理解していただき、心不全とうまく付き合ってゆくためのコツをシリーズで、ご紹介します。
心不全とは
心不全とは、心臓の異常により、心臓のポンプ機能が低下して、身体が必要とする血液を十分に送り出せなくなった状態です。
心不全はひとつの病気ではなく、ほとんどの心臓の病気が最終的に至る”症候群”です。
つまり、心不全は「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなって、生命を縮める病気」です。
心不全の症状
心不全の症状には、心臓のポンプ機能で全身に血液を送り出せないポンプ機能低下の症状と、全身の血液が心臓に戻る機能が弱くなって、血液が身体に溜まるうっ血の症状があります。
ポンプ機能低下の症状には、血圧が下がる、疲労感、手足が冷たい、不眠などがあります。
うっ血の症状には、動いた時に息が切れる、呼吸困難、体重が増える、足がむくむ、食欲がないなどがあります。
起坐呼吸になると入院が必要
心不全では、その進行により、階段や坂道などを登ったときに息切れする程度だったものが、少し身体を動かしただけでも息苦しくなり、もっと悪化すると安静にしていても症状が出るようになり、寝ているときに咳が出たり、息苦しさで寝られなくなったりすることもあります。
起坐呼吸(寝た状態より身体を起こした姿勢の方が楽に感じる)の状態まで悪化すると入院が必要です。
参考:日本心臓財団ホームページ 心不全手帳第2版(日本心不全学会)
人から人へと広まっていく、もしかしたら、ウイルスよりも恐ろしいものは?そして、わたしたちができることとは?
(日本赤十字社HPより)
「ウイルス感染への恐怖から人間同士が傷つけあうことはウイルス感染よりも恐ろしい」と警鐘を鳴らす動画がYoutubeにて公開されています。