心不全通信


心不全通信 No.3「心不全の軌跡と誘因」



心不全通信 No3 2021年1月号を公開しました。

心不全とは

心不全は「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなって、生命を縮める病気」です。
心不全は完治することはなく、悪化と緩解を繰り返しながら、少しずつ進行してゆきます。
その信仰を遅らせるためには、心不全の悪化を繰り返さないことが大切です。

心不全通信 No.3 2021年1月号

心不全の軌跡

心筋梗塞などにより心不全になると身体機能が低下します。(急性心不全)
心不全の治療により心臓の機能や身体機能は改善しますが、心不全が起こる前の状態には戻りません。(慢性心不全)
心臓の機能に応じた生活を継続すれば、病状の安定した状態が続きますが、なんらかの悪化の誘因が加わると、心不全が悪化し、入院治療が必要となります。(慢性心不全の急性増悪)
心不全の悪化と緩解を繰り返すたびに心臓の機能と身体機能が少しずつ低下し、治療の効果も徐々に弱くなり、最期を迎えることになります。

心不全増悪の誘因

心不全増悪の誘因には、医学的誘因と生活関連誘因があります。
医学的誘因には、心筋梗塞などによる心臓自体への血液の供給不足、不整脈、貧血、感染症などがあります。
生活関連誘因には、水分や塩分の過剰摂取、薬をきちんと飲まない、活動のしすぎなどがあります。
心不全のセルフケアにより、心不全増悪による入院の多くは回避することもできます。

心不全通信 No.2「心不全とはどのような病気なのでしょうか?」



心不全通信 No2 2020年6月号を公開しました。

新型コロナウイルス感染症で、心不全などの病気を持っている方は重症化しやすいとされています。
心不全とはどのような病気なのでしょうか?
心不全をよく理解していただき、心不全とうまく付き合ってゆくためのコツをシリーズで、ご紹介します。

心不全通信 No.2 2020年6月号

心不全とは

心不全とは、心臓の異常により、心臓のポンプ機能が低下して、身体が必要とする血液を十分に送り出せなくなった状態です。
心不全はひとつの病気ではなく、ほとんどの心臓の病気が最終的に至る”症候群”です。
つまり、心不全は「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなって、生命を縮める病気」です。

心不全の症状

心不全の症状には、心臓のポンプ機能で全身に血液を送り出せないポンプ機能低下の症状と、全身の血液が心臓に戻る機能が弱くなって、血液が身体に溜まるうっ血の症状があります。
ポンプ機能低下の症状には、血圧が下がる、疲労感、手足が冷たい、不眠などがあります。
うっ血の症状には、動いた時に息が切れる、呼吸困難、体重が増える、足がむくむ、食欲がないなどがあります。

起坐呼吸になると入院が必要

心不全では、その進行により、階段や坂道などを登ったときに息切れする程度だったものが、少し身体を動かしただけでも息苦しくなり、もっと悪化すると安静にしていても症状が出るようになり、寝ているときに咳が出たり、息苦しさで寝られなくなったりすることもあります。
起坐呼吸(寝た状態より身体を起こした姿勢の方が楽に感じる)の状態まで悪化すると入院が必要です。

参考:日本心臓財団ホームページ 心不全手帳第2版(日本心不全学会)


人から人へと広まっていく、もしかしたら、ウイルスよりも恐ろしいものは?そして、わたしたちができることとは?
(日本赤十字社HPより)

「ウイルス感染への恐怖から人間同士が傷つけあうことはウイルス感染よりも恐ろしい」と警鐘を鳴らす動画がYoutubeにて公開されています。

心不全通信 No.1「心不全外来とは」



心不全を患う人は毎年1万人増加しており、今後高齢化により2030年には心不全を患う人は130万人に到達すると予想されています。

心不全通信 No.1 2020年1月号

みわ記念病院ではこのような状況を踏まえ、大病院と連携しながら身近な医療機関として、心不全医療を提供することが、当院が地域に貢献できることの一つと考え、循環器内科の岡本公志医師を中心に、心不全外来を始めることと致しました。

心不全外来とは

心不全外来は、心不全治療を既にされている人、心不全になるかもしれない人や、心臓に軽い異常がある人を対象とした、「心不全」を専門に診療をおこなう外来です。
心不全は、早期発見、治療、リハビリと継続した観察と管理が大切です。
当院で対応できない医療については、専門医療機関と連携しながら、身近な心不全医療を提供させて頂きます。
また、心不全医療に関係した、アドバンス・ケア・プランニングのお手伝いもさせて頂きます。

心不全とは

心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。

  • 心臓の収縮力が弱くても、広がりが悪くても心不全を起こすことがあります。
  • 心臓を取り巻く環境(高血圧、貧血、感染症など)の悪化から心臓に負担がかかることで起きる心不全もあります。
  • 症状が急速に出現・悪化したものを急性心不全、慢性的に症状があって日常生活に障害があるものを慢性心不全といいます。

出典:岡山県 安心ハート手帳(心不全版)第1版


横向きにすると、パソコン版になります。